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接近中の火星 2010.01.30 [天体写真]

火星Registax62枚合成トリミング.jpg
 今回の火星最接近は1月28日でした。その日から間もない1月30日に火星の写真にチャレンジしました。実は30日早朝には小惑星による恒星食の観測がメインでしたが、目的の星が暗かったのと満月の強烈な明かりのせいで見えず観測不成立でした。私の機材(20cmシュミットカセグレン眼視)では12.0等級が観測のほぼ限界です。目的星は12.2等級だったのでぎりぎり見えるかもしれないということで観測に臨んだのですが、満月の明かりに負けてしまいました。

 気持ちを切り替え火星と土星が見えていたので、観望したあと写真撮影にチャレンジしました。この日はシーイング(星の見え方)が良くかなり細かい所まで見えました。土星も端が鋭く尖った環と本体に重なった黒く一直線の環の筋が印象的でした。土星はこれからが観望や撮影に良い季節になってきますので、今回は割り切って火星のみの撮影を行いました。

 火星は北極冠がすぐに分かり、反対側に黒っぽい模様が見えていました。模様は大シルチスとサバ人の湾あたりです。アイピース(接眼レンズ)は5mmで眼で見た場合の400倍です。カメラはコンパクトデジカメをコリメート法で接続しました。カメラの設定は感度ISO200,露出1及び0.5秒、光学ズーム3倍といったところです。1月30日02時30分を中心に単写で62枚を撮影し、レジスタックス4という画像ソフトで合成・調整しました。

火星と地球は2年2ヶ月毎に接近します。しかし火星の軌道が楕円のため同じ接近でも距離が近い「大接近」、距離が遠い「小接近」があります。2003年8月の大接近では視直径が25.1″でしたが今年は14.1″、さらに次回の接近では13.9″まで小さく「小接近」となります。といってももちろん会合周期の2年2ヶ月の中では最も大きく見えます。地球の気流が良い時に高倍率でみるとドライアイスと水の氷でできていると言われる極冠や黒い模様が見えます。また、大きな天体望遠鏡を使うと時折嵐や運河のような模様が見えるそうです。その運河模様が火星人を想像させたようです。

 火星が赤く見えるのは鉄分が錆びていて、それが原因で赤く見えるのだそうです。火星人の使い古した鉄製品がたくさん転がっていたりして・・・!?
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