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2011年の天文現象ハイライト(月刊星ナビより) [天文現象]

★1月4日 明け方にしぶんぎ座流星群が極大
 1月4日未明に、しぶんぎ座流星群が極大を迎える。かつて、放射点の近くに「壁面四分儀座」という星座があったことからこの名で呼ばれる。ペルセウス座流星群、ふたご座流星群に比肩する活発な流星群だ。今年は月明かりがない最高の条件。ピークは夜が明けてからとなるが、未明には1時間当たり30~40個程度の流星が数えられるだろう。
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2011/201101/0104a/index-j.shtml

★1月5日 木星と天王星が大接近
 2010年9月22日、木星と天王星が同日に衝を迎えた。見かけの移動量が小さい天王星の近くを、木星が順行→逆行→順行と移動する事で衝の前後に大接近が3回起こる。今回がその3回目で、1月5日の夕方には、木星が天王星に約0.5度まで接近し、ガリレオ衛星と天王星を望遠鏡で同時に見る事ができる。
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2011/201101/0104b/index-j.shtml

★5月11日 四惑星が夜明け前の東の空に集合
 5月の明け方の低空で水星、金星、火星、木星が集まっている。最も狭い範囲に集まるのは11日から12日にかけて。それに先立って、1日から2日にかけて火星と木星が大接近し、12日には木星と金星が大接近する。また、金星と水生は5月下旬にかけて寄り添うように移動するので、金星が水星を見つける良い目印になる。

★6月2日 北日本を中心に部分日食
 北海道、東北、北陸などで日の出直後に軽微な部分日食が見られる。北へ行くほど条件は良く、最北端の稚内での最大食文は0.119.低空での現象なので、欠けた太陽は大気差の為につぶれて見える。南限界線が本州を通っていて、関東地方より南では食にならない。日立市でも見られない。なお、2011年は世界的に見ても皆既日食や金環日食は起こらない。

★6月16日 全国で月没帯食が見られる
 北日本で日の出直後の部分日食が見られた2週間後、今度は月没直前に皆既月食が起こる。最大食分1.750という深い食だが、関東地方では(日立でも)月没と皆既の始まりがほぼ同時で、北日本では皆既になる前に月が沈んでしまう。月没が遅い関東より西の地域では皆既が見られるが、薄明が始まった低空なので、赤銅色の月を見るのは難しい。

★9月下旬 本田・ムルコス・パジュサコバ彗星が明るい
 公転周期5.25年の本田・ムルコス・パジュサコバ水星が9月28日に近日点を通過する。8月中旬には地球に0.06天文単位まで大接近し、天の南極付近で10等級になる。その後、水星は地球から離れるものの、太陽に接近する9月下旬には7等級になると予想される。しし座のレグルスの近くにあるので見つけやすいだろう。

★10月1日 火星がプレセペ星団を通過
 2012年3月に小接近となる火星が10月1日から2日にかけて、かに座の散開星団プレセペ(M44)の中を通過する。双眼鏡を使えば、星団の微光星の中でオレンジ色に輝く火星が楽しめる。このときの火星の高度は1.3等、視直径は5.2秒角と小さい。なお、9月30日の2時頃に、火星が7.5等の恒星を隠す珍しい現象が起こる。

★12月10日 全国で皆既月食が見られる
 12月10日から11日にかけて、非常に条件の良い皆既月食が起こる。日本ではほぼ南中時に皆既となり、全国で全経過が見られる。最大食分は1.110で、皆既の継続時間は52分とやや短めだ。月はおうし座にあるので、満月がだんだん暗くなるにしたがって、冬の星座の輝きが戻ってくる様子にも注目してみよう。
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