7月22日の日食観測用太陽投影装置「ガリレオSUNのメガネ1880」がほぼ完成しました。当日は日立シビックセンター前の新都市広場(パティオ日立)に持ち込みますので皆さまぜひ見にきて下さい。
 当初はほぼ同じ形でピンホール式にしようと実験していたのですが、思ったより暗く、全体を筒状に覆って一部分だけ覗き穴を開ければ可能でした。しかしそれでは一度に多数のお客さんに見ていただく事ができません。そんなときに丁度使えそうな0.5度の老眼鏡を見つけ、実験したら適度に明るい太陽像が写りましたのでこの凸レンズ式に変更しました。筒状の覆いもいらず、多人数で見る事ができます。



 この写真は全体です。とりあえず今回の日食限定の観測装置ということで 1.ありふれた材料を使う事 2.安く仕上げる事 3.複数の人が安全に一度に見られる事 4.凸レンズの特徴と望遠レンズの原理が分かる事をコンセプトに作りました。脚立の流用以外は各パーツがほぼ100円台です。



 メガネのレンズを外して使用したのでは「老眼鏡」の凸レンスだよ!というアピールができません。そのため老眼鏡そのままの形で使用することにしました。さらにメガネだけではつまらないのでガリレオさんの顔を貼り付けてしまいました。(ガリレオさんごめんなさい。でも許していただけますよね!?)



 このメガネはもちろん100円の老眼鏡です。度数が0.5ですので理論上は焦点距離2000mm(焦点距離=1000/度数)ですが実測値は1880mmでした。この1880を装置の名前の一部に使用しています。



 太陽像は直径約18mmのものが70mm程離れて並びます。なかなかかわいいですよ!! 焦点距離の短い凸レンズ(虫メガネなど)ではご存じのように紙など燃えてしまいますが、焦点距離が2000mm近いと太陽像がかなり大きく写るので熱が分散して燃えません。ほぼ安全と言えるでしょう!!


 皆さん、7月22日はこの装置の他に黒点観測用の減光フィルターを付けた望遠鏡や、プロミネンス(炎のようなもの)が見える特殊な望遠鏡も用意しますので、ぜひ日立シビックセンター前の広場に来て観て下さい!!