ひたちなか市佐野小学校において「星見会」という天体観望会が開催されました。
 この「星見会」は佐野小学校・同PTA・オヤジの力会主催で行われ、すばる天文同好会・北茨城星の会・ひたち星の会・白河天体観測所(チロの天文台)・つくば星の会が協力した形で行われました。


 今回何がすごかったのかと言いますとその参加人数です。佐野小の全学年対象で参加者の応募を募ったところ、何と766人の応募があったそうです。また、その参加者に加えて主催者や天文同好会全員の胃袋を満たす約800食分の豚汁を無料で提供して下さった事は驚きに値します。まるで23年程前のハレー彗星フィーバーのようでした。関係者の熱意と参加者の天文に対する気持ちに感心しました。

 当日は豚汁の用意の関係で午前中のうちに開催が決定しました。日中は薄雲があるもののおおむね晴れでした。明るいうちから解説用のパソコンやプロジェクター、望遠鏡の準備をしました。脇のテントでは複数の大鍋で豚汁の調理が進んでいました。18時から体育館でプロジェクターを使った星空解説が行われました。そのころ外の天気は曇ってしまい全く星が見えない状態でしたが、星空解説の終わったころには奇跡的に月と金星が見え始めました。

 月は三日月、金星ももっと細い三日月状に綺麗に見えました。暗くなるにしたがって冬の大六角形やすばる・オリオン大星雲が見えました。各望遠鏡とも長蛇の列になりましたが、中でも一番大きい38cmドブソニアンは超長蛇の列になり、大盛況でした。

 その後雲がやや濃くなったりしましたが、終了間際に土星が見え始めました。高度が低い割には細い環がしっかり見えました。本当に串団子状態でした。

 一時は全く星が見えないで終わってしまうかも知れないと思いましたが、佐野小関係者の熱意が雲を吹き飛ばしてしまったように感じました。また、豚汁とお弁当ご馳走様でした。またこのような企画がありましたらできる限り協力しますのでお声を掛けて下さい。